庭NIWA 254号(2023年12月29日発売)に立ち上げと活動内容が掲載されました。
トピックスとして
※立ち上げ
※英国式伝統工法を学ぶ
※活動内容
※現地での検定試験の様子と感想
※Dry Stone Wallingと自然の関わり
試験内容やイギリス現地の様子も気になると思いますがまたの機会にご紹介します。
今回は「Dry Stone Wallingと自然の関わり」のトピックスをご紹介します。
あまり他では書かれていない題材ですので気になる方はお読みください。
Dry Stone Wallingは生き物とも深い関わりがあります。石積が、多様な生き物が生息する貴重な場所になっているのです。小動物などが外敵から身を守るために石積に隠れて移動したり、植物もそこで発芽し、根付いたりします。植物に関しての一例として、Dry Stone Wallingを花壇として使用すると通気性、排水性が良く、レイズドベッドとしての効果も高いといわれています。またDry stone wallingは多くの動植物と共存しているため、自然保護にもなっています。石積の内部も変化に富み、湿り気のある場所、乾燥している場所があり、そのことも生き物との関連性が深い理由の一つとなっています。
修復や積み直しの際にそれらを考慮することで、その周囲に生息するカエルやネズミ、ミツバチやクモなど多種多様な野生動植物の保護に役立ちます。石積と共存している生き物としてはコマドリ、ジョウビタキ、フクロウ、コウモリなどの鳥類、野うさぎやアナグマなどの小動物、また苔、マンネングサ、シダ、山野草などが挙げられます。
また、Dry Stone Wallingは岩だらけで土が少なく、生垣を植えられない場所での地境にも使うことができます。さらに家畜への風を避けたり畑を守ったりする防壁としての機能もあります。
Dry Stone Walling Association of Japanは、こういった石積みの保護と再生を活動の一つとしている協会でもあるのです。
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